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エンジニアのメモ書き

Openstackにおけるゾーニング・スケーリング

Zone

Openstackにおけるゾーニングとかスケーリングとかの用語がわかりにくかったので、以下にまとめてみた。

この図が分かりやすかったので参考にさせていただいた。

https://kimizhang.files.wordpress.com/2013/08/openstack-zoning.jpg?w=590

出展: openstack-zoning

Openstackそのものの分散

リージョン(Region)

  • 地理的に離れたOpenstack環境
  • 同一リージョン内では、APIエンドポイントが同一
  • それぞれのリージョンで独立してコンポーネントが存在する
  • エンドユーザが明示的にリージョンを指定してインスタンスの起動などを行う
  • OpenStack dashboard (horizon) は、複数のリージョンを使用するよう設定が可能
  • AWSでいう、ap-northeast-1/アジアパシフィック(東京)などのようなイメージに近い

セル(Cell)

  • 同一リージョン内のOpenstackクラスタに複数のAQMPブローカーとデータベースを持つための仕組み
  • 大規模場なOpenstack環境を想定した機能
  • Novaと周辺コンポーネントをCellというまとまりにし、その上にAPIを受け付けるTop Cellをおいてツリー構造にしたのがCells
  • Cellsを使うことで、このような大規模のOpenStack環境を、一つのAPIエンドポイントで見せることが可能になっている
  • まだ実験的な機能だが、LibertyからCells V2 がNovaに標準搭載されているようだ

https://thinkit.co.jp/sites/default/files/article_node/852604.png

出展: Nova最新動向:スコープを広げず安定性と機能性を追求

OpenStackの次期リリース「Mitaka」、2016年4月に登場予定 多くのプロジェクトを集約

仮想マシンの分散

  • Computenodeの分散のこと
  • 両方ともNovaスケジューラーが管理を行う
  • スケジューラーのフィルタを設定して利用する

アベイラビリティゾーン(Availability Zone)(Nova)

  • 管理者が明示的に定義する
  • Openstackクラスタ内(リージョン内)で、仮想マシンの配置をユーザが選択できるようになる機能
  • ラック、マシンルーム、データセンター単位などで配置に法則を与える

ホストアグリゲート(Host Aggregate)

  • 管理者が明示的に定義する
  • Opesntackクラスタ内(リージョン内)で仮想マシンの配置に法則を与える
  • どのマシンに配置するかはユーザは意識しない
  • ロースペックなサーバ群、ハイスペックなサーバ群、KVMホスト群、vmwareホスト群、開発環境ホスト群など

アベイラビリティーゾーンとホストアグリゲートの組み合わせ

  • 複数のアベイラビリティーゾーンにまたがってホストアグリゲートを設定することを可能

Cinderにおけるアベイラビリティーゾーン

参考