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エンジニアのメモ書き

Openstackの主要なデプロイツール・インストーラーまとめ

概要

Openstackを簡単に確実にインストール、デプロイするためのツールが各社から提供されている。
その中で主要なものをまとめてみた。

RDO Packstack

  • Redhatが開発しているOpenstack環境構築ソフトウェア
  • RHEL/CentOS系にAllinOneで1台のサーバにOpenstackをインストールできる
  • Puppetベース
  • Answerファイルを食わせてマルチノードインストールも簡単にできる

Devstack

  • OpenStackの公式デプロイツール
  • Bashで書かれており、対応OSはUbuntuFedoraRHEL

Ubuntu Openstack Installer

  • PackstackのUbuntu
  • Ubuntu系にAllinOneで1台のサーバにOpenstackをインストールできる

JUJU

MAAS

  • Metal as a Service
  • 物理サーバー(ベアメタルマシン)のプロビジョニングツール
  • Ubuntu Serverやlibvirtで管理される仮想マシンも管理が可能

TripleO

  • OpenStack-on-OpenStackのOが3つでTripleO
  • 環境構築用OpenStackを利用して、実際に利用するOpenStack環境を自動的に構築する仕組み

FUEL

ANVIL

Compass

  • OSSのデプロイツール
  • 独自のGUIで物理スイッチ、物理サーバへコンポーネントを選択してインストールが可能
  • モニタリングツールが実装されている

Inception

  • Openstackの中にOpenstackをネステッドで構築できるツール

既存の構成管理ツールを使う

Chef for OpenStack
* 構成管理ツールChefを利用してインストールするProject

openstack-ansible
* 構成管理ツールansibleを利用してインストールするProject

Puppet OpenStack modules
* 構成管理ツールpuppetでOpenstackをデプロイするProject
* Puppet Forge - Openstack

デプロイツール/インストーラーを使うメリット・デメリット

メリット
  • アーキテクチャとか知らなくても簡単にインストールができる
  • 手軽にOpenstackの機能を試すことができる
  • どうやってインストールしたかを他の人があとから確認できる
デメリット
  • HAが構成できないツールもある
  • インストール時のエラーを追いにくい
  • バグで想定通り動かないなんてこともよくある

アーキテクチャなどを理解したい場合は、ひととおり手で組んでみるのがよいと思う。

参考