Openstackにおけるゾーニング・スケーリング
Openstackにおけるゾーニングとかスケーリングとかの用語がわかりにくかったので、以下にまとめてみた。
この図が分かりやすかったので参考にさせていただいた。
出展: openstack-zoning
Openstackそのものの分散
リージョン(Region)
- 地理的に離れたOpenstack環境
- 同一リージョン内では、APIエンドポイントが同一
- それぞれのリージョンで独立してコンポーネントが存在する
- エンドユーザが明示的にリージョンを指定してインスタンスの起動などを行う
- OpenStack dashboard (horizon) は、複数のリージョンを使用するよう設定が可能
- AWSでいう、ap-northeast-1/アジアパシフィック(東京)などのようなイメージに近い
セル(Cell)
- 同一リージョン内のOpenstackクラスタに複数のAQMPブローカーとデータベースを持つための仕組み
- 大規模場なOpenstack環境を想定した機能
- Novaと周辺コンポーネントをCellというまとまりにし、その上にAPIを受け付けるTop Cellをおいてツリー構造にしたのがCells
- Cellsを使うことで、このような大規模のOpenStack環境を、一つのAPIエンドポイントで見せることが可能になっている
- まだ実験的な機能だが、LibertyからCells V2 がNovaに標準搭載されているようだ
出展: Nova最新動向:スコープを広げず安定性と機能性を追求
OpenStackの次期リリース「Mitaka」、2016年4月に登場予定 多くのプロジェクトを集約
仮想マシンの分散
- Computenodeの分散のこと
- 両方ともNovaスケジューラーが管理を行う
- スケジューラーのフィルタを設定して利用する
アベイラビリティゾーン(Availability Zone)(Nova)
ホストアグリゲート(Host Aggregate)
- 管理者が明示的に定義する
- Opesntackクラスタ内(リージョン内)で仮想マシンの配置に法則を与える
- どのマシンに配置するかはユーザは意識しない
- ロースペックなサーバ群、ハイスペックなサーバ群、KVMホスト群、vmwareホスト群、開発環境ホスト群など
アベイラビリティーゾーンとホストアグリゲートの組み合わせ
- 複数のアベイラビリティーゾーンにまたがってホストアグリゲートを設定することを可能
Cinderにおけるアベイラビリティーゾーン
参考
- AvailabilityZoneとHostAggregate
- Nova Availability Zone と Cinder Availability Zone
- OpenStack Cloud Partitioning(Availability Zones/Regions/Host Aggregates)
- Control distribution of virtual machines
- OPENSTACK運用ガイド - 第5章 スケーリング
- Openstack Zoning – Region/Availability Zone/Host Aggregate

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